【馴れ初め】友人の彼女と思ってたら女が実は俺のことが好きだった
嫁は高校時代のクラスメイト、これだけだと何の変哲も無いので
あまり期待しないでね。
私____とある運動部を辞め、自堕落に生きている高校生。
嫁____わりとぼっち。他校の友人と薄い本を描いていた。
友人A_私、嫁と同じクラス。
友人B_私と同じ文化系部活メイト。Aとは顔見知り。
私と嫁、そして友人Aは同じクラスメイト。
当時は嫁との直接の接点はなく、私からは嫁とAは仲が良かったと見ていた。
嫁とAは絵を描くのが趣味で、私に「嫁と初めての共同作業w」とか言いつつ
合作のイラストなんかを見せてきたりしていた。
正直、嫁の見た目は好みのタイプではあったが、私自身にそういう趣味が無かった為
「仲の良いことで宜しいですねぇ」
くらいにしか思っていなかった。
卒業後、私は関東、嫁は地元、Aは関西にそれぞれ進学し接点は無くなった。
それでも私とAは盆正月等の帰省時には地元で酒を飲む仲だった。
その酒の肴で嫁の話題となり、Aから嫁の近況を知る事で「遠距離やってんだな…」との
感じていた。
という電話があった。
別にこっちは一人暮らしだし、雑魚寝でも良ければとの条件で承諾した。
まぁ結論を書くが、Bは同人誌即売会(夏コミ)に行く事が目的で、
私の部屋に転がり込んで滞在費を安くしようとの浅はかな考えだった。
その夏コミの1週間ほど前にAから電話が来た。
Aからの要件は、
「今年の盆は帰省できない、先月は嫁ちゃんの誕生日だったから何か
渡しておいてほしい」とのずうずうしい内容だった。
それほど仲が良いという訳ではないから、呼び出して渡す訳にもいかない。
そんな用事なら宅配でも送ってやれと返答すると、
「嫁ちゃんは夏コミに参加しているからそっちに行く筈。それに就職してから
仕事が忙しいのと親父さんが趣味に理解がない事でメンタルがやばい…らしい」という。
嫁ちゃんを励ましてやってほしいとまで言われ、承諾した。
嫁が起きてきたので、続きは夜書きます。
だが承諾したのは良いんだけど、当時の私は「夏コミ」がいつあるのか、
その開催場所も知らないし、何があるのかも知らない。
どうしたら良いものかと考えていたら。
日中は東京(アキバ)観光に行っていたBが電話帳らしいものを眺めだしてきた。
Bが見ていたものは「コミケカタログ」だった。
Bに事情を話して一緒に嫁ちゃんの主催サークルを探す事にしたが、
私はBに嫁ちゃんのジャンルもサークル名も知らないと答えると、
Bは即答「そんな情報では探しようはないわ。私君は夏コミをナメとる」
とまで言う始末。
Bからは「Aからできるだけ情報を聞いてこい。探す話はこれから」
それからAのアパート先に電話をかけまくったが、繋がることはなかった。
聞いてきた。
Bと一緒にそのサークルを見てみると、
いまでは考えられないが、サークルカットに住所氏名が書いてあった。
間違いなく嫁ちゃんの名前であり、これで一安心と思った。
当日は行列に並びBとともに嫁ちゃんのサークルに出向き
プレゼントとメッセージカードを渡す際にも、
私「こんにちわ、久しぶり嫁ちゃん。これ誕生日プレゼント」
嫁「はぁ、ありがとうございます」
B 「…人違いじゃないの?」
orz…
私としても長居する理由もないので、1か月遅れの誕生日プレゼントと
軽いメッセージを添えて渡してその場を去った。
しばらくして嫁ちゃんから私の実家にお礼の手紙が届いた。
それにはプレゼントのお礼とあの場(会場)で逢った事の驚きの感想が
書かれてあった。
私の中でAと嫁ちゃんは遠距離をしていると認識しているので、
下手に間に入りたくなかったし、逆に嫁ちゃんからのアプローチに
気づいていたが、Aに悪いとの気持ちで嫁ちゃんとは手紙を書くことはあっても
逢う事はしなかった。
その後私が就職で地元に帰った事で嫁ちゃんと一緒に遊ぶことが多くなった。
私の中で嫁ちゃんと二人で逢う事は「Aに悪いなぁ」という気持ちが常にあり、
正直楽しめる雰囲気でなく、嫁ちゃんと口論にもなった。
そこで嫁ちゃんが、「私は(私)君のなんなの?」と言ったことで
正直に「Aと遠距離してるんでしょ」と一言だけ返すと
すかさず「はぁ…そんなんじゃないわよ」
「(女の)自分から誘うのにすっごく勇気いるのに…」と泣いてしまい、
嫁ちゃんは帰ってしまった。
結局はAと嫁ちゃんは付き合ってすらなく、
嫁ちゃんは彼氏いない歴=年齢だった。
私の中での嫁ちゃんの印象は「高校時代のぼっち」の印象しかなく、
今の一緒にいることで色んな表情をみせる嫁は新鮮だった。
改めて私の方から「付き合ってほしい」と言い快諾を得た。
付き合いだして半年でプロポーズをし、嫁の親父さんに色々言われたが、
大きな波はなく10数年たった。
つまらない上にだらだらと長くなって申し訳なかったです。
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