「おたくに対する偏見」と「おたくを矯正されそうになった」という話
修羅場分は薄いかも?
高校1年の頃の話で、今から10年前後昔のことになる
入学からいくらかの時が過ぎ、クラス内でグループが形成されつつあった時期
自分にも仲良くなりつつある数名の友達が新しく出来ていた
そんな頃に、ある日曜自宅にその数名の友達の訪問があった
突然の訪問に驚いた。家の場所なんてまだ教えてなかったので
とりあえず玄関に上がってもらい説明を受ける…と言うか一方的に話された
以下はその内容を要約
「他にも聞いたことがある」
「それは○がおたくであると言うこと」
「これはいけないと思った」
「おれたちが目を覚まさせてやんよ」
後に聞いた話では、彼らの同級生にもなかなかの重度のおたくがいたらしく
同じように訪問し「目を覚まさてあげた」らしかった
この彼を仮にDとしておく
彼らはやや一方的に話すと家に上がり込み、自分の部屋に突撃
まあ、何をするつもりなのか少し興味があった(アホ)のであまり抵抗はしなかった
部屋のドアを開けて友人たちはフリーズ
どうやらイメージしていた部屋とまるで違ったらしいから
つまり、壁一面にはアニメやゲームのポスター
本棚にはビッシリとまんがやビデオの類
デスクにはプラモやフィギュアがずらり
テレビの前には様々なゲーム機がズラリ
……そのような
対して当時の自分の部屋は、
壁には中2のときに完成させたかわいい子犬のジグソーパズル(でかい)
本棚には半分参考書や辞書、楽譜類
もう半分は数種類のまんが、数本のゲームソフト
デスクには誕生日にアホ姉からプレゼントされた年齢に不相応な香水、アクセサリーの類が数種類
テレビの前には確かにゲーム機があるのだが、どこにでもあるようなPS2が1台
と世にもふつうな部屋
自分はおたくを自称してはいない
しかし、何人かの同級生からは「おたくである」と断じられてはいた
実際、アニメの類は大好きだし、まんがだって読む
本当にすきなものだったら設定まで詳しかったりする
ゲームもジャンルを問わず大好きで、ヒマさえあればやってる
ただ、それら全ての費用は自分の少ない小遣いから出ているので
特にゲームソフトあたりは中古を買い、売る、たまに新作と言うようなやり繰りをしていた
「中学の同級生は特におたくとして自分を紹介したわけではなく、『やつの趣味はこんなだ』というふうに言った」
「その情報だけで自分もD君レベルの大変なおたくだと判断した」
「そもそもおたくというのは一律同じような認識だった」
「D君に対してはあくまで将来が心配だったので『親切心』で『矯正してあげた』」
「具体的には、グッズ類を段ボール箱に詰めて彼の母親に預けてあげた」
「D君母にはいいよと言われたのでゲームソフト類などは分担して『預かってあげた』」
「D君母は彼の趣味に理解がないようで、今回の『親切』を有り難がっていた」
「D君は泣いた」
正直ムカムカしたけど、あくまで冷静に
「例えおたくでも趣味は尊重されるべき」ということを中心に説教
勿論少し荒れたのだが、ここに書くような特別な荒れ方はしておらず
何より「おたくにレベル差があるとは夢にも思ってなくてある種のカルチャーショックを受けている」らしく、割りとあっさりと自分の意見は受け入れられ、
そのうちD君に謝罪しようね、という流れに
D君は違う高校だったが、その時の縁で今も続く友人となっている
『矯正』の彼らとはその直後から少し疎遠になってはいたが、程なく和解、ふつうに友人に
改めてまとめてみると、思った以上に修羅場分がなくて申し訳ないが、以上です
教えてもいない自宅&自室まで凸受けるとか、実際にやられてみたらかなりの修羅場だと思う
しかも連中は他人の趣味にケチつけて、
矯正の名の下に漫画やゲームを強奪する気満々だったんだから
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