十年前は痩せて精悍でジャニーズ系だった先生が、みるかげもなく・・・
私は小・中・高校とずっと同じスポーツの部活をしていました。
当時はサルみたいなショートカットで色黒。
大学に入ってから人並みに化粧+美白+ファッションに目覚め、
床屋でなく美容院に行くようになり、
彼氏もできて、ごく普通に年相応の女になった。
24歳のとき、中学時代の部活の顧問が病気になり、退院して
快気祝いにみんなで集まりました。
十年も経ってるから当たり前なんだけど、みんな結構変わっていて
特に私は中学時代から背がかなり伸びたこともあり、
中でも一番「変わったね!」と言われ、
「ちょ!サルじゃなくなってる!」とか
「モンチッチが人間の女になってるー!」とかって感じで
いじられまくってました。
振り返ってみると見しらぬ中年男性が…。
声でわかりましたが昔の副顧問のA先生でした。
十年前は痩せて精悍でジャニーズ系だったのに、みるかげもなく太って
頭髪の方もかなり厳しいことに…
おまけになんかすっぱい臭いがしました。
A「おまえ、K(私)か!ずいぶん変わったなあ」
私「あははーどうもおひさしぶりです」
A「女っぽくなったなあ」
私「ありがとうございます」
~中略~
A「ところでおまえ、昔おれのこと好きだったよな」
私「へ?あーまあ、うん、そうでしたね」
部内では「A先生かっこいい」と言わなければいけないような雰囲気があって
私もなんとなく引きずられて「そうだね」と言っていたことは認めます。
A先生にみんなでチョコレートをあげようという企画がもちあがって
当時私もみんなと一緒にお金を出し、カードにメッセージを書きました。
A「あの頃はおまえの気持にこたえてやれなくてごめんな」
私「ああそんな、いいですよ、気にしないで下さい」
A「教え子と教師じゃやっぱりそんなのまずいからな。おまえの気持はわかっていたけど受け止めてやれなかった」
私「はあ、いやほんと、いいんで」
A「今なら新たな関係を築けると思うんだ」
私「いやあ、あはは…(何この人、さっきから言ってること変じゃない?)」
A「心配しなくていい。もう俺たち、教師と教え子じゃないし」
私「いえ、今でも私は生徒のつもりですよー。A先生はA先生ですし」
A「いやおれもう先生じゃないんだ」
私「え?」
A「いろいろあって、教師じゃなくなったんだ」
私「はあ?」
A「もう教師の資格ないんだよね」
何がなんだかわけのわからない私。
どうしていいのかわからず固まっていると、B先輩(一学年上の頼れる先輩)が寄ってきて
B「あー先生、ちょっと私たち水入らずの話あるんで」
と割って入ってくれた。
私も咄嗟に先輩の好意がわかったので
私「そうなんです、ちょっと失礼しますね」
と言って離れようとしました。
そしたら顔がいきなり冷たくなって、何何?って思いました。
顔に水(というかビール)かけられたのなんか初めてで、咄嗟に状況がつかめなかった。
顎から水がボタボタ垂れてきて、それでようやく理解できた感じです。
料理もいくつかダメになりました。
あたりはシーンとなって、注目の的です。
私がアワアワしていると、A先生は
「B!おまえだっておれのこと好きだっただろうが!ラブレターくれたくせに!」
と怒鳴ってB先輩を蹴ろうとしました。
さいわい先輩がよけたので当たらなかったけど、当たらなかったことで余計怒りが増したようで
他の元部員たちの方に走っていって、
「おまえもおれのこと好きだっただろう!おまえもおれにチョコくれただろう!
おまえも、おまえも、みんなおれのこと好きだったくせに!!」
とみんなに突っかかり出し、快気祝いどころか阿鼻叫喚に…。
A先生を取り押さえ、駆けつけた店員さん三人に引き渡し、なんとかおさまりました。
あとから聞いた話ではA先生は何度か生徒と問題を起こして教員免許をはく奪?されていて
職も髪の毛もなくして太り、いまだ独身でいろいろ鬱屈がたまっていたみたいです。
なまじ過去に栄光があった人の方が、平凡な人より大変なのかなあ…と思いました。
以上です。
乙
A先生うぜえw
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